結婚後に揉める「家計管理」はどうする?|共働きカップルの選び方3パターン【FPが解説】
結婚後に“家計管理”で揉めるカップルが増えている理由
「共働きなのに、なぜ私ばかり負担してるの?」
「生活費の管理が曖昧で、気づいたら赤字…」
結婚後の夫婦のお金トラブルは、意外と深刻です。
特に共働きカップルの場合、収入や負担のバランスがあいまいなままだと、モヤモヤや不満が積み重なりやすいんです。
この記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)視点で見た家計管理の3つのパターンと、
実際の夫婦の体験談から見る“うまくいくコツ”をお伝えします。
共働き夫婦の家計管理|よくある3つの方法
① 完全共有型|すべてを1つの口座で管理
給与はすべて共通口座に入れて、そこから家賃・食費・日用品・貯金などすべてを支出するスタイル。
メリット:生活設計がしやすく、貯金管理も一本化できる
デメリット:使い過ぎるとお互いに責任のなすりつけ合いになることも
② 分担型|役割を決めて負担を分ける
家賃は夫、食費は妻、など負担項目ごとに分担するタイプ。
収入差に応じて“割合”で調整するカップルも。
メリット:自由に使えるお金が確保できる
デメリット:負担感が不公平になると不満に繋がる
③ 折半型|生活費も貯金もすべて50:50
すべてを半分ずつ出し合うスタイル。シンプルでわかりやすいですが、収入差があるときは要注意。
メリット:対等感がありトラブルになりにくい
デメリット:収入格差があるとストレスになりやすい
【体験談】家計分担で揉めた→話し合って乗り越えたカップルの話
陽菜さん(29)× 直也さん(32)
最初は「家賃と光熱費は彼、食費と日用品は私」と分担していました。
でも、実際は私の方が支出が多く、モヤモヤが募って大喧嘩に…
そこで話し合って、月収に応じて3:2の割合で口座に入れる方式に変更。
見える化したことで、お互いのストレスが減りました。
家計管理を話し合うタイミングとコツ
- 結婚後すぐ(新生活スタート時)がベスト
- ボーナスや転職など“お金の変化”が起きたとき
- 感情論ではなく「目的ベース」で話すのがコツ
「旅行資金を一緒に貯めたい」「老後に安心したい」など、
未来の目的を軸にするとスムーズに話し合えます。
【FP視点】理想的な家計管理の考え方
FPとして推奨するのは、収入差・貯金目標・ライフプランをふまえた柔軟な設計です。
- 収入が多い方が少し多めに出す「比率制」
- 共通口座+個人口座でストレスを減らす
- 家計簿アプリで収支を“見える化”する
大切なのは「2人で1つの家計」を運営する感覚です。
まずは“見える化”から始めよう
「家計を一緒に管理する」と言っても、感覚だけではうまくいきません。
まずは数字で“現状を把握”することが、トラブル予防になります。
まとめ|家計管理の正解は“2人の納得感”
家計管理に“絶対の正解”はありません。
でも、お互いの価値観と状況に合わせて、納得できる形を見つけることが大切です。
「家計の話し合い=ケンカの元」ではなく、将来を一緒に考えるチャンスに変えていきましょう。